昭和三十一年夏の夜のこと、井本凡勝は激しい霊夢に襲われた。
右手に剣、左手に青年を抱いた物凄い形相の不動明王が夢枕に立ち、「我は勝負の神なり、この世の勝負をつかさどる不動明王なり。我をまつれよ」と不動明王の激しい啓示を賜った。不動の腕には、道に迷った若者のすがたがあった。
その後昭和三十五年春、神の導きにより、大自然に恵まれた当山との出会いがあった。
緑したたる木々や花々、清らかな小川のせせらぎ。何よりも村の人々が大昔から、お多福壺と呼んでいるお滝の前にたたずんだ時、その神々しさとその霊気に激しおい身震いを覚えこの霊滝を世に出させていただく事を不動明王に誓った。その後井本凡勝はこの霊山を勝負宰不動尊勝光寺と名付け、家族や近隣の村の人々、そして信者様の献身的な努力で、憩いの場、鍛錬の場、信仰の場を手作りで始めました。この世は生存競争のるつぼです。当山は、本気で人生に挑戦する人々の心身を鍛え、勇気を与え、己に克つ力を高め、勝運を授け、豊かで幸せな人生の実現を祈願します。
この霊験あらたかな不動尊のご加護で、勝光寺は人生の勝利者を育てる不動尊、お滝のある寺、また笹ゆりの寺として多くの人達に親しまれています。
|